お墓でピクニック 清明祭(シーミー)
やっと晴れた先週末☀️
ポカポカ陽気でピクニック花見へ出かけたかたも多いのではないでしょうか?🌸
私も代々木公園で葉桜を見ながらピクニック楽しんできました。
ちょうど同じ日、母からもピクニック写真がお墓の写真とともに届きました。
お墓の前でピクニック??
えーーーーーーっっっっ?
私の地元 沖縄県では、この時期、「清明祭(シーミー)」という行事があります。
Do you knowシーミー??
二十四節気の清明の時期に行う年中行事で、お墓詣りする日。
日本では江戸時代から庶民に知られたそうなのですが定着せず・・・中国との交易を盛んに行なっていた琉球では王が広めた結果、定着したそうです。
(※琉球王国の歴史が記された史書の「球陽(きゅうよう)」中に、1768年ごろに毎年清明祭を行うことを定めるという記述があります。)
2017年の清明祭は4月4日。沖縄では親戚一同あつまるのでその近辺の土日に行われることが多いです。
我が家は、父のお墓で家族のみ集合。
お墓の周りの草を刈ったり、お墓を掃除した後、線香を立ててお金を燃やします。それは長男の仕事。(沖縄では長男の役割がたくさんあるので、とても大事にされますよ。)その後、みんなでお墓の前でお供えしたご馳走をいただく。
沖縄の線香
うちなー(沖縄)線香も独特です。黒色で平たいことから「ヒラウコ―」「黒ウコ―」と呼ばれています。
一枚に六本の線香が集まっていて、割れやすいように一つずつ筋が入っています。
縦半分に割ったものは三本と数えます。私の家では、三本に割って使っていました。
三本御香・・・線香を3本供える場合、天、地、海の三つへ捧げるものといわれているそうです。その他に12本のときや15本で線香をあげる時もあります。
うちかび(天国のお金)
お線香を立てたらお金を燃やします。と言いましたが、諭吉さんを燃やすわけではありません。
こちらがうちかび。天国のお金です。
束で80円〜100円くらいで買えます。この時期はスーパーでもコンビニでも売っています。こちら、天国では1枚で数十万円と言う方もいれば、何億という方もいます。実際にあの世のレートはわかりませんが、とりあえずいっぱい燃やして届けます。私たちはお父さんの他、「おばぁの分」「おじぃの分」「家庭がない人(供養をしてもらえない人たち)たちにも分けてあげて」と言って渡していました。
さて、ひととおりセレモニーが終わるといよいよランチタイム。
どんなご馳走??
母は伝統にこだわらない人なのでかなりオリジナリティですが・・・
一般的には田芋、昆布、ゴボウ、こんにゃく、皮付き三枚肉、かまぼこ、揚げ豆腐、てんぷらなど、9品を詰めます。用意する料理の種類は奇数個と決まっているようです。お母さん、枝豆入れて無理やり9品目。笑。しかも枝豆入るスペースなくてただ乗っけてるだけ。さすが雑母!!!
小さい頃は、毎年この時期が楽しみでした。何の意味も分からず、「シーミー行くよ!」と言われれば=お墓でピクニック=いとこと会える!遊べる!と思っていました。
ほら、こんな感じ??姪っ子甥っ子たちが楽しそうに遊んでいます。
深い深い意味があったんですね。いつかこの子たちも家庭を持ち、我が家のシーミーもどんどん賑やかになるのでしょうね。
沖縄の年中行事は定期的に親戚が集まるいい機会。甥っ子姪っ子の成長を見ることができたり、兄妹の近況報告なども聞けます。そこでワイワイ遊んだりするとご先祖様も一緒に同じ時間を共有できている感じ💓
しーみー帰れなかったけど、想う気持ちは家族と一緒。
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